【日本一の心霊スポット?】恐山で一泊した【青森】
日本一死に近い霊場、恐山へ行って一泊する事にした。
周囲に硫黄の臭いが立ち込める。
恐山では電化製品が壊れやすい。霊的な意味ではなく、硫黄による影響らしい。
着いてさっそくお坊さんに宿坊まで案内してもらった。
(宿坊はきっと床がギシギシいうような古いところなんだろうなぁ。トイレは和式どころかボットントイレだったらどうしよう…)
…かなり綺麗だった。
部屋も広い。
机の上にはこのようなものが置かれている。思ったより安い。
宿坊内は圏外。Wi-Fiもない。壊れてしまうからテレビもない。
宿坊に荷物を預けた後、恐山内を色々周った。
そこら中にある風車が回転しながら
『キュルキュルキュルキュル』
と、独特な音を出し恐山中に鳴り響く。
石が積まれている場所が多く、よく見ると住所や人の名前が書かれている石もある。遺品らしきものも見かける。
ここは日本で一番死に近い場所。静かな時が流れる。
風車は写真左のお土産屋さんで購入可能。
写真正面は恐山唯一の食堂で、かけうどんを食べた。美味しかった。
「1つ積んでは父のため、2つ積んでは母のため、3つ積んでは故郷の兄弟のため」
と、親より先に死んだ子供が罰として、賽の河原で石を積まされる。恋しい恋しいと泣きながら。
石を積んで塔を完成させるとその子の罪が許されるが、途中で鬼が来てせっかく積んだ石を壊してしまう。そうして泣きながら子供はまた石を積む。
だが、袈裟を着た仏様がふわりと鬼から子供を守ってくれるらしい。
無間地獄
生前に多く罪を犯したものが永遠に苦しみを受ける場所。硫黄ガスが吹き出している。
金堀地獄
重罪地獄
恐山のそばにはこの湖が広がっている。水は強い酸性で、一応魚も住んでいるらしい。
境内を見渡すように建てられている。慈悲深い表情でずっと見守っている。
あまり知られてないが、恐山には温泉がある。
この小屋のような中にある。
大丈夫か不安になりながら入った。
凄く雰囲気が良い。
女性の温泉小屋は2つあり1つはかなり熱いので注意が必要。
ここの温泉は硫黄が強いので、もし温泉が顔についた場合は宿坊にある大浴場に移動し、シャワーで流さなければいけない。
6:30に夕食と精進料理を頂いた。
結構美味しい。ご飯のおかわりは自由。
今日泊まる人が全員集まるので、一体どんな人がいるのかと、辺りを見渡すと年齢層や性別はバラバラだった。ご夫婦や男性同士もいる。みんな優しそうだった。
精進料理を食べる時、これをお坊さんが読み上げる。
色々考えさせられた。
特に2番目についてずっと考えた。具体的にどうすれば良いのか。これが良いのかけれども、それは精進に入るのかなど。
部屋に戻った後、恐山に泊まるという事に対し、恐怖を感じて明かりを一部つけて寝た。怖い。
大浴場は人がいない間を狙って入った。大浴場では恐山の景色を眺められる。
翌朝、6:30に地蔵殿に集まり『あさのおつとめ』を行なった。
内容はお坊さんがお経を唱えるので、それを聞く。金色の像があり圧巻だった。
みんな何を祈ったり考えてるんだろう。
その後は移動して別室に行く。今度は亡くなった方へ祈る。ここで亡くなった人のことを思い出すのが、供養になるらしい。
遺品や写真、震災で亡くなった漁師の布も飾られている。たくさん集まった後、お焚き上げをするらしい。
花嫁人形と写真があった。結婚せず亡くなった方へ
『せめてあの世でお嫁さんを』
と家族が置いたもの。お婿さん人形も数が少ないがある。
7:30精進料理を頂く。お箸は持って帰って良い。
橋には布が巻いてある。死者がきちんと橋を渡れるよう、遺族が夜中につけているらしい。
三途の川のすぐそばに、奪衣婆と懸衣翁の像がある。
奪衣婆が死者の服を剥ぎ取り、懸衣翁が木に服をかける。木のしなり具合で最善の罪の重さが分かるらしい。
恐山は遊び半分で来てはいけない心霊スポットという印象だったが、一気に変わった。
ここのいる間は人の死を考え、己の人生を考え、むしろ子供の頃に道徳の授業の一環として来た方が良いかもしれない。
こういった良いところが広まらず
「行くととり憑かれる恐ろしいところ」
という印象が世間では強いので、変えていければと思う。
市内からは乗り換えが多く、かなり時間がかかる。バスも少ないので調べて行った方が良い。
新宿から弘前まで夜行バスに乗り、その後のルートは下記の通り。
恐山行きのバスに乗っている途中『冷水』というバス停で一旦降ろされる。
ここの水を飲むと若返って元気になるらしい。
美味しかった。
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